- 2009/05/14 木
- 音盤
不思議な力のある音楽は聴いているだけで、人を寄せる。ことがあるかもしんないと思う。
ここ数日、段ボールの中から発掘したGangwayの「Quiet Edit +」ばっかり聴いている。
とうの昔に解散したデンマークのギターポップ~エレクトロポップのグループ。 これは1992年に3000枚限定のふれこみで販売された日本編集盤だったはず。シリアルが打ってあってこれは1629番だった。
これ以前のものはLPでしかもってないから今は聴けない。他にもCDは何枚か残っているハズなんだけれどもう一枚以外見つからない。 もしかしたら、数年前に処分した中に入っていたのかもしれない。
ビートルズ直系の滅茶苦茶分かりやすくて綺麗なメロディラインとアラン・ジェンセンの甘いボーカルが特徴。 ただ音作りに関してはネオアコースティックそのものの前半、どんどんエレクトロ化していく後半でかなり違うのも特徴。
いつも思った。CMに使えばすぐにでもヒットするのに・・・
コンパクトでギュッとハートを捕まれるポップス。そんなイメージ。
外資系のレコ屋さんではかなり人気だった筈で、一枚目もタワーレコードで買った記憶がある。それ以降、 最後の2枚を除いてアルバム、シングルすべて手に入れた。自分にとっての「ザ・ポップス」。すっごく好きなグループだった。
当時働いていた店でかけると、必ず誰かになんて言うアーティストか尋ねられた。
ずっと後に山梨のホテルのイベントで流していたら、別荘に来ていたとある有名なアーティストが聞きつけて誰か教えてくれと言ってきた。
その人は確か熱狂的なビートルズマニアだったから、そういう人にはハマりそうなグループではあった。
それらの人は、ほとんどがまたやってきてニコニコしながら自分も手に入れたことを報告してくれたし、 Gangwayやその他の音楽の話でしばらく盛り上がったり、友達になったり。すごく不思議に思ったもんだった。
Gangwayは世界的には大ブレイクというわけにはいかなかった。音的にはかなり大きく変わっていったんだけど、 つまるところ悪く言えばあまりに破綻がなさ過ぎ、よく言えば品が良すぎたという気がする。 ポップスというのはそういう意味で難儀なジャンルだ。
たぶん本人たちもそこらに意識的だったんだろう。最初はジェントルなアコースティックサウンドだったのが、 途中からエレポップ化していった。
アコースティックサウンドの最高傑作はセカンドアルバムは「Sitting in the Park」
。ところがその次のアルバムも「Sitting in the Park」。
実はポリグラムからメジャーデビューするにあたって、 1st,2ndからピックアップしてリメイクしたもの。 当時のエレポップバリバリのプロデューサー、 デヴィッドモーションが手がけている。
ここで少しエレクトリック色が絶妙に導入されていて、ポップスとしては完成している名盤。 同じタイトルのリメイク盤だけどもちゃんとオリジナルアルバムとして勘定されて良い完成度。区別するため前を「Early Version」 、メジャーデビュー盤を「Again!」と呼ばれている。
ただ、メジャーデビューに当たってエレポップ化を強要されたのかと思いきや、 そうではなく以降もどんどんエレクトロ化を推し進めるうちに、日本のファンはなんとなく離れていった気がする。
とはいえメロディが強靱で不変なのでどれも悪くはない。オリジナルだけで9枚くらい発表したはずだけど、やがて、 ひっそりと解散してしまった。
その後も何度か再発され、しかもそれは日本のスタッフの尽力で日本発。
それくらい日本には愛していた人が多かったのだと思う。残念ながら現在はすべて廃盤になっている。
一時期、血迷って売っぱらったことを後悔している音楽の一つ。
今でも何かというと部屋のどこからか出てきて、しばらくずっと聴いている。
ずっと聴いていたら、またどこからかニコニコしながらGangwayが好きな人がやってきそうな気がする。
うん。そんな音楽。
とびきり好きな2曲のビデオがあった。嬉。
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- Gangway/Quiet Edit +(and Sitting in the Park) from HOLLOWDAY - Podcast "Bonchicast" ちんのけものみち。