- 2010/05/31 月
- Ustream
「地球同時多発情報SHOW 革命×テレビ」であります。
本格的にUstreamとTwitterを活用してSoftbankが提供する番組。司会は雨上がり決死隊と小林麻耶。 低予算とはいえこんだけのタレントを迎えて、そんなもんおそらくGyaoやTokyo MX、 地方局に比べれば桁が違う制作費が掛かっているハズです。
個人的には大変面白うございました。
iPadがフリップに使われてまして(笑)。でも皮肉じゃなく面白いなあと思って。
放送時のタイムラインは予想通りというかすっごいボロカスで、それはよっくわかるんだけど嫌味でもなんでもなく面白かった。
まず事前に与えられた材料だけで大変期待させました。察しの良い人は恒例の不安を覚えたかもしれませんけど。
説明された番組の概要は、世界各地に散らばった芸人レポーターがUstreamの配信セットを詰めた特製「LIVE PACK」 を背負って面白情報を中継し、スタジオでは視聴者からのツイッターの発言を交えて進む画期的な番組というもの。
制作発表では前記のタレントさんにプラス大物ゲストが参加する旨発表され、「Twitter」「Ustream」「リアルタイム」 の言葉が踊ります。
そして、放送当日の公式サイトにはすでに、7箇所のUstreamの世界各地の中継が準備中。
スれてなければ期待せずにはいられないでしょう。だって面白そうだもん!
だってテレビを見ながらあーだこーだとツイッターするのは最高に楽しいですし(素直になれなくてとか)、 テレビとUstのサイトとどっちも見たくて忙しい事マチガイなし。そ れを予め取り込んだ番組作り。いいじゃないですか。
一方、始まる前からすでに、「これは」と思わせる予兆のようなものもバンバンあって。
それは例えば
プロデューサーの荒牧克久氏は、「世界で何が起きているのか、通常なら収録だが今回は生で届ける。LIVE PACKで世界の隅々から送れ、さらにTwitterも導入する。ハプニングもあるだろうが、それも含めて楽しめるようにしたい」 と意気込みを語った。 <ケータイWhatch: TBS、UstreamとTwitter活用の新番組「革命×テレビ」>
であったり
番組企画がスタートしたのは今年3月。ソフトバンクとの番組企画が決まったのを受けて、 それまで知らなかったユーストリームの仕組みについて勉強するなど、大急ぎで態勢を整えた。ツイッターで「出演」 した有名人への謝礼をどうするかなど、細部は詰め切れないままの見切り発車だ。 <アサヒコム: テレビ+ネット中継+ツイッターで「革命」TBS新番組>
えーっと。いい感じ(笑)。
この時点でどうやら、テレビの流儀でネットを取り込むつもりだな。と想像がつきました。どうやら事前に確信している「革命」は、 Ustreamのおかげでロケ車やマイクロなしに深夜の予算で世界各地の生中継ができるという点のよう。
それこそネットや番組制作などに詳しくない普通の視聴者には、かなり「革命」わかりにくそうな気が。 テロ的な番組作りかもしれませんが。
でも機動力を生かせば、LIVEPACK背負った若手芸人が、 ブロンクスうろうろするなんて生放送の電波少年みたいな何重もビンビンにヤバいもんやるかもしれないじゃないですか(それおもしろいよな)。
◆放送
事前の予想はいくつか的中していて、この番組、まずは通常の番組フォーマットにネットをはめる「置換え方式」で構成されていました。
つまり「生中継レポート → Ustreamレポート」で「視聴者からのFAX → Twitter」です。![]()
これ、見る人の為ではなく制作する人が分りやすく置き換えてる雰囲気。
驚いたのは放送前に各地のUstreamがWEBで見ることができたのですが、 放送が始まるとプッツリ見ることができなくなるのでした。番組に集中しましょうということらしい。
この時点でネットらしい楽しみ方というより、従来のテレビのあり方を重視していることがよくわかります。 徹頭徹尾自分たちのフィールドに持ち込んで、その上でいかにもなハプニングなら対応ができるってことかな?
で、番組ですが、イキナリレポーターはせっかくのLIVE PACKは背負ってない(ビックリ)。 どころか唐突にカブトガニの大群を中継し始めたなー、なんつて思っていたら予め収録されていたVTRに切り替わる (HDなので綺麗)。
本日最大の目玉は朝青龍をゲストに迎えてモンゴルからの中継ですが、大事なところで止まる(ま、 Ustreamだからこれはリアルでよろしい)。つながってても朝青龍なに言ってっかあんまわかんないし。
愛は地球を救うなどでおなじみのファックスメッセージのように、 思い出したように当たり障りのないメッセージがポツンポツンと流れるが、MC陣は泡くっているのであまり拾う余裕はない。ので、 虚しく回転寿司のように現れては消えていきます。
そして、個人的に一番好きな場面、唐突に小林麻耶がニュースコーナーを始めて、
ドンっとiPadを立ててYahooニュースをちらっと見せて終わる(素敵!)。
あのフリップってヤツは高いですから、使いまわせるフリップと考えても1クールくらいで元をとれそうじゃないですか。 でも今こそ旬のiPadが雑な扱いでクールw
余談ですが、現在フリップ芸をやっている芸人さんでフリップをiPadに変えるという、実験が多数行われるのではと思われます。 バカリズムとかやるといいなあ。
さて、話を戻して見事にカオスと化すスタジオ。そして、あっという間に終了で(30分番組ですし)、
宮迫が提供テロップの後ろで超戸惑った声で「え、これで終り??」とつぶやき、 よく見ると小林麻耶はこちらに向かって手を合わせています(これってすごいい)。
◆放送後
またWEBでUstreamの各チャンネルが見ることができるようになり、いつまで続くんだというくらいエンエン中継されてました (笑)。けど、結構面白かった。コレ。
(普通の人の飲み会がダダ漏れしてても面白いものが、芸人の打ち上げですよ!)
と、いう流れだったわけです。
これはぜひリアルタイムで見ないと。ヒドかったんだから、あ、ヒドいってゆったよ。
テレビ番組として破綻してしまいましたし、ネット側から見れば最低というかタイムラインは大炎上みたいなね。
でも、私は既存のテレビが、力づくでネットを取り込もうとして結果、予想を超えて翻弄された例として非常に面白かったです。
そこからスタートして、すりあわせて行く過程を是非見たい。その意味で一回目として非常に良かったです。
あと、若手芸人おにぎりの顔は相変わらずすごい(ふ)。
◆テレビ番組として成立したかったテレビ
まず大前提として、テレビ番組として最低限成立させようという強い意欲が感じられ、 それが自分達でのハンドリングできる範囲での作業、つまり翻訳=置換えとなっているようです。
これはある意味正しい。
なんだかんだ言ってもテレビの前にいるのは、多分ネットをアクティブに使ってはいない人が大多数でしょう。テレビ番組ですから、
テレビ番組単体としてまず面白いものにせねばというのは正しいと思います。![]()
もっともUstやTwitterと上手に連動する方法がわからないなら。ということなんですけど。
確かに、仮にガッツリ連動してやるにしても、例えばUstreamで素人のみなさんの中継とつながれても困りますし (Ustで見れば十分だし)、Twitterのタイムラインをまんまダーッとテレビで流すわけにもいかないでしょう。
だって、そうなれば悪意のある人だけでなく、 善意はあるけど自意識過剰な一番アレな方のツイートがバンバン占めて来るなんて悪夢的展開ありそうですし。 番組のアクセントやオーディションやる企画くらいなら楽しそうだけど。
結構難しい。
結果、低予算でしかもFOMAのテレビ電話よりはマシなUstreamの中継で革命という方向は理解できなくはないです。まさか、 普通にカメラマンがLIVE PACK背負って(たぶん背負ってもない)いると思いませんでしたが。
なにしろテレビ番組としても冒険がしにくい「生放送」というシロモノです。 そしてなにより30分しかないのにアレもコレもできるハズが無い。
間違いないのは、この番組はだから生中継をUstreamに置き換えてシンプルな情報番組にしたかったハズ。で、 味付けとしてTwitterやガジェットをふりかけてそれっぽい匂いがでれば。ということだったのでは。
ところが、スポンサーがTwitter激押しで、Ustreamの運営に関わっているわけですから、 そっちもそうそう邪険にするわけにもいかない。ていうかもともとはそれありきで提案されているはずですし。
ただでさえ30分の番組で7箇所も中継につながっている(普通に考えても全部は処理できないわね)、結果、 完全に未消化+予期されていたトラブルで番組として最終収まらなかったということではないかと思います。
少なくとも初回を見る限りは、あんまりネットと連動したくはなかったのではないかと見えます。それは多分、 ひとつは要素が多すぎると言う制約のせいで。
あるいは、好意的に考えると時間が限られているので、追々回を重ねながら連動をしていきたかったのか。
例えば、冒頭Ustreamは誰でもできるライブ動画というよりは、世界各地から中継できる手軽な中継手段として説明され、 Twitterとは何かというような説明もさらりと流されてカンジ。
実は番組終了後の各地のダダ漏れビデオがちょっと良いので、番組中に「この後はUstreamで中継続いてマース」なんて言えば、 いかにも連動して新しい雰囲気になりそうだけどそれもなし。
でもそれくらいは一言いうと良いでしょうし、「テレビを見ながらTwitterでみんなと一緒に見ると楽しい」みたいな、 案内をすれば知らない人には新しいと思うけれど。一言くらい言えばいいのにね。
◆革命は続く?
てなカンジの「革命×テレビ」。
結果、タイムラインは前述の通り大炎上。
ま、もっとも始まる前の記者発表の時点で敵意はむき出しだったんですけどね。
Togetter - まとめ「#kakutv TBS×ソフトバンク新番組「革命×テレビ」記者発表UST中継 Twitter炎上の件」,
確かに、かなり贔屓目に見てもテレビ番組単体としても異例なくらいの破綻ぶり。見ていて「え。大丈夫なの?」 とこっちが心配になる番組ってすごく珍しくないですか?
私自身は、とってもレアな番組をリアルタイムで見ることができてすっごい面白かったんですが、 普通には失敗といって差し支えないでしょう。
今後も、少なくとも8箇所くらいの生中継がメインの情報番組、というコンセプトである限り、 他の要素はあんまりはいる余地がないとおもうのです。
ですので、まずはもちょっと機動性を活かすなりして生中継版電波少年化するとか、 リアルタイムならではの番組としてもちょっと面白くしてくんないと。
それで、やっぱり番組中もUstreamは見ることができた方がいいです。 仮に控えの様子と本番をテレビとPCを交互に見るのだけでもすごく面白いですから。
もしUstreamの方に集中してテレビを見るのがおろそかになったとしても、 スポンサーはUstreamのソフトバンクですからOKでは。
その上でTwitterはTwitterで突っ込んで遊んでますので、 その旨番組でちょっとお知らせしておけばまずはいいのではないでしょうか。
で、回によってTwitterを絡める回もあり、
Ustreamで視聴者が絡んだりという塩梅をしていくくらいでいいのかもしれませんね。
「ネットとテレビは相性が良さそうで良くない」
誰かそんなこと言ってましたね。
第一回を見ていて確かにそうかなと思いましたし、だけどもそれは媒体の特性以上にそこに関わる人の考え方の違い。えっと、 違う国の人がイキナリ合っても言葉も考え方も通じない状態みたいなもんではとも思いました。
つまり、そんなに簡単にはうまくはいかないってことで。
こういう失敗を繰り返しつつすり合わせていく可能性もありそうな気もしますね。なんせ、
そうこんな状態じゃいけないことは現場の方が一番わかってるはずですもん。
孫社長も自らTwitterで動き出したりして、より混迷を深めるかも(笑)。来週も期待して見ます。ドキュメンタリーだわあ。
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