2004年11月11日

夜明け前的

sonic.jpg

ソニー、ジュークボックスソフト「SonicStage」をアップデート
ソニー、ジュークボックスソフト「SonicStage」を無償アップデート
-リッピングやHi-MDなどで録音した音声の転送回数が無制限に
AV Watch

覚えてらっしゃいますでしょうか?

かつて私はNetMDに付属の「Music Match JukeBox」が、バージョンアップするたんびに管理機能が厳しくなって、ちょっとOSを再インストールしたりファイルをいじったりすると「俺はしらねえ」とか「お前これちゃんと買ったCDかよ」とか「こんなのMDに入れた記憶がねーよ。戻せねえ」みたいな(あくまで意訳しております)メッセージがバンバンでてにっちもさっちもいかなくなりましてね。もう正規で購入しようがどうしようが関係ねえ著作権の管理第一、客は奴隷と言われてるような気になりました。と。挙げ句の果てにはファイルを入れたまま帰郷を拒否されたMDの山が累々と(ハード側では消去できない仕様)。

こんなにどんどんユーザー本意でなくなっていくソフトを提供どころか、より馬鹿にしていくSONYは許せない。俺様の目が黒いウチはぜってーこのソフトを使うSONYのオーディオ機器は勧めないと宣言したのでありました。

今回このジュークボックスの身内の「ソニックステージ」が大幅に機能を改良して登場。というのが上の記事です。 >>パーソナルオーディオカスタマーサポート

最近のSONYはやっと目が覚めたらしく(というかケツに火がついた) 「NETWORK WALKMAN、ついにMP3対応、従来機も - SONY Europeから 国内では?? (MYCOM PC WEB) 」という記事でもおわかりのように現実的な路線に修正中。

あるいは。と、思ってダウンロードをしてみて試してみました。
ビンゴ。

ビンゴどころかこれって、SONYが国内で初めて大きな戦略転換というか推進というかをハッキリと打ち出したものでありました。ていうか、当たり前になってなおかつ取り巻く状況が変わりつつあることを感じたのであります。この続きは必見だ!ウソですけど。

ダウンロードにはSONYIDが必要で、対応機種でしかダウンロードできません。
ていうかこれがまたメンドくさかったんですが、ダウンロードしてからインストールするまでも猛烈な厳重さであります。イチイチネットで認証を(自動ですけど)し直してさらにダウンロードしてみたいな。

もちょっとウンザリ。またかよ。SONY、お前なにやってんだよ。と、ちょっとゲンナリしたのは事実。

やっとこ立ち上げるとインターフェイスがまた一新しております(このソフトはすぐコロっと変わる)。
いきなりレーベルゲートのオンラインストア「Mora」のトップページが開いています。つまり、今度もソニックステージはわかりやすく言うと「SONY版iTunes」になっております。

例によってあまり洗練されてるとは言えない使い勝手ではありますが、ハッキリ違うものになっているのはわかります。

1) 音楽CDから録音した曲、コンピュータ上の音楽ファイルを取り込んだ曲、Hi-MD機器または録音に対応した一部のメモリースティック対応機器で録音し、SonicStageに取り込んだ曲の転送できる回数に、制限がなくなります。(Ver.2.3での新機能) ※インターネットの音楽配信サービス(EMD)から購入しSonicStageに取り込んだ曲は、曲の配信者により転送できる回数が設定されています。
2) 音楽CDの作成ができます。 (Ver.2.3での新機能)
3) ATRAC CDの作成ができます。
4) 音楽配信サービス(EMD)から購入した曲の曲情報を編集できます。(Ver.2.3での新機能)
5) マイライブラリにある曲のトラック番号を編集できます。(Ver.2.3での新機能)
6) 音楽配信サービス(EMD)から、MAGIQLIP2などを使わずに直接楽曲を取り込めます。
7) パソコン上で音楽ファイルの管理ができます。
8) CDDBによるCD音楽情報取得機能をご利用になれます。

上はダウンロードページからの引用ですが、注目すべきは「転送回数の制限が無くなった」「CDが焼ける」ということでしょう。

CDDBが使えるというのも注目。なんでかしんないですが、私の使ったバージョンでの話ですがいつまでたってもCDDBではなくて、変な独自のルートで情報を入手していたのです。んでそれらのサービスがまたすぐつぶれて「使えません」とリリースが出るというバッカなことをしていたのです。
CDDBってCDを入れると自動的にネットから曲目とかタイトルなんかを読み込んでくれるヤツのことね。

とにかく。転送は自由。CDにも焼いてよし。というのはiTunes使ってる方にとってはあったり前のことですが、SONYとしては大きな態度の軟化といえましょう。てかビックリ。そんなことすら、権利を守るという名の下にできなかったのです。そういう仕様を作っちゃってたのですね。

私のMDで試したところまったく問題なしです。以前この件、書いたときに「そこまでヒドいとそれはお前さんの環境にきっと問題あるんだぜ」とサンザンメールをいただきましたが、今回は大丈夫。ていうかこれが当たり前だっつーの。

以前はAirBonchiを収録したmp3ですら「俺様はこんなファイルの存在なんか預かりしらんわ(あたりめーだ)。そんなん転送させるわけにはいかんわなふつー(意訳)」的なエラーメッセージまで出てましたが、今回はナシ。ていうか一言も嫌みたらしいメッセージは出ませんでした。

つまりゆるくなっておるのです。

どっと涙。ああよかった怒りにまかせて捨てなくて(オークションに出すと迷惑かかるから捨てちゃると息巻いていた)。これで同じソフトを使うHD系プレイヤーなども(ま、SonicStageは経由しないといけませんけど)グッと普通に使えるようになるのではないでしょか。

CDのライティングができるというのも、当たり前ですが今までのSONYにしてみりゃすごいこと。どうもオンラインストアでダウンロード販売した楽曲も焼けるようなのです(ここらは自信なし)。ちなみにiTunesに比較するとエラい時間がかかったけどねと、報告しておきます。

あまりに劇的な鷹揚さに感銘を受けていると、ネットを調べるとこんな記事も。

簡単に言えば、これまではVAIOやNetMD、ネットワークウォークマンにしか付いていなかった専用ソフトのSonicStageをiTunesと同じように無償配布し、音楽配信でダウンロードしたりリッピングした楽曲を管理する「ハブ」にする戦略を取ったということ。

音楽配信メモ 音楽配信で買った曲がCD-Rに焼ける「SonicStage 2.3 for Mora」提供開始

この手の巨匠的な音楽配信メモによりますと、このSonicStageは17日より「Mora」で無料配布されるらしい。なんだったんだアノめんどくさい手順わっ!

しかし良いこと。やっと普通になろうとしているんだね。と思います。

一時期、私著作権とか権利と自由について随分ぶーぶー言っていた時がありました。ネットラジオなんかやってるので独学で色々文献当たったり、大学の授業にモグってみたりしたこともありました(ヒヤヒヤもんだぜ)。

でもパタンと口をつぐんでしまったのですね。絶望した。日本の音楽状況のあまりの視野の狭さと、目減りする蓄えを守ることばっか考えてない業界のセコさにすっかり絶望したのです。しかし、ここに来て大幅にね状況は変わりつつある。ちょっとだけマシになりそうです。ほんの少しですが。

それもこれも簡単なこと「流れは誰にも止められない」ってことなんでしょう。
そんで消費者は企業の従属物でなくて、客に向かわない商売人は商売できないという至極当たり前で健全なメカニズムが動いたということかもしれません。客は企業の代弁をボランティアみたいにしなくてもいい。

CCCDはどうやらなし崩し的に崩壊し、このSONYのあわてぶりからもiTunesのミュージックストアもありそうです。ほんの少し光明が見えているような気がするわね。

でも、著作権に関しての問題はまだまだ根深いのです。
いや、現実路線に流れていく中で日本の著作権は誰の利益でもなく複雑怪奇な様相を呈しているとも思われますが。こちらはどうなっていくのか。ま。これはまた気が向いたら。

ま、とにかくMDが使えるようになったのはよかった。


でもよなんていうかSONY。マラソン大会100人中98位。生徒もみんな教室に帰って甘酒も飲めねーよ(古)みたいな異常な遅れ方が情けなさ爆発ではあります。がんばれ性根を入れ替えて。できるコなんだからっ。


Trackback on "夜明け前的"

このエントリーのトラックバックURL: 

"夜明け前的"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "夜明け前的"

Post a Comment

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •  
このエントリーに返答があったらメールで知らせる: