2004年11月12日

ちんさんな恋のメロウディ

私は女性に甘いとかスケベだとか執着があるとかロリコンとかちっこいくせにとか、さんざんな事をときどき言われますが(今ちょっと自殺したくなった)、実際の所割合淡泊な方だと思うのです。こらここは笑う所じゃない。笑うところは他にいっぱいあるはずだ(ちょっとウソ)。

どっちかどころか「あんたはホントにせん人やねえ」と博多弁で襲いかかられたり、「あの人はホモ」とか噂が立ったりするのです。ええ。それは私が悪いのです、あまり気が進まない方から迫られてホモのように振る舞ったせいなのです(なんて事をしているか俺)。んなことはいいのです。冒頭から無用なカミングアウトをバリバリしている場合ではないのです。すべてははるか過去の話。

ふ。(ひるるるるー)

ま、とにかく私はシャイなせいかこらお前、お前だ鼻白んでるんじゃねえよ。人一倍モてたいっ!と常々思っているのに、実は標準以下の好奇心ではないかと自分でもときどき悩むこともあるのです。

ところがです。
そんな私が心を打ち振るわせるほど綺麗な女性に会いました。

ちょっと知り合いで、最近仕事もさせてもらった小さな会社の社長と(ムダに細かい説明)ちょっと食事をしましょうよ。と誘われたのです。ここんとこちょっと立て続けなんで、断ろうかなーとか思ったのですがそこはそれ。 無職ですもんで。おつきあいもまた大事でありますな。

待ち合わせ場所の異様にシャレ倒したビルの地下のレストランに行くとですよ。
あきらかにブサイクなその誘ってくれた人(45歳子供4人(モルモットばりの繁殖力))とか、いつもそこで秘書みたいな仕事をしている頭がデコボコのK君(20台後半、野郎)とかそんなのはこの際どうでもいいんです。そこに居たんですぜその女性がな。あーはっはっはっはっ!(かなり取り乱している)

もうね。チビりましたよ。出ましたよ。なにがだよ。
ホラ、そういう話題って私ここで書かないではないですか。どんくらい私がハマったかわかりますかそこの人、ホレお前だよお前(気に入ったらしい)。

女の人を見てときめいたのは随分久しぶりのことです。

好みとか好みじゃないとかそんなんを越えて綺麗な女の人だなあ。と目を奪われました。
顔がねーあのう適当なたとえではないんですがアレ吉岡美穂の目をでっかくしたような整った顔でして、髪型はなんかこう前髪をぺったり横分けしたようなホレ今菅野美穂がウルトラマンとやってるCMあんじゃん?あれみたいな髪でまた可愛いんだってばよ(極端に言葉が悪くなる)。別に吉岡美穂はどうとも思わないんですが、その女性はねーかいかったんですよぉ。「くふふふー」って笑うの(そら笑いくらいするわだれでも)。

離婚以来、このままホモになってしまおうかと思うほどに心が冷え切って幾年月。今、私のハートに火がつきました。素敵!

ブサイクの人の紹介によればその女性はおととい入ったばかりで、勉強かねてつれてきたということ、ありがとおおおぶっさいくなアナタ(きっと読んではいまい)。なんの勉強だよしかし。

別の会社から移ってきたというその人は見た目は20代ですが、32歳のプランナーという肩書きでございました。若く見えるんですがねえ。わかってますよ見るだけっ見るだけたってばよ。私だって自分をわきまえているというモノです。

乾杯して最近良いモノ食ってない私には、ポルチーニも椎茸もよくわからない舌になっているわけですけどもでも食事は素晴らしく会話もはずみます。ていうか控え目に言っても全開。

もうね目が喜んでます。ええ。最近人間すらあんま見てなかったり(暗い人生)してますので、ましてね。

するとブサイクの人が「はっはっはっは。この子可愛いだろう?」と、見透かしやがったような事を言うのです。

「失敬な!」
しーん。あああああ、頭の中で色々考えすぎて(何考えてんだ)まったく間違った返答をしております。

「可愛いだろう?」->「わかってんだぞお前もう釘付けなんだろこのスケベ中年」->「失敬な!」

という頭の中での流れですが、

「可愛いだろう?」->「失敬な!」
では可愛いのが失敬なようです。おーまいがっ。失策過ぎ。

「やー。可愛いってのは○さんに失礼ですってば。いい年の女性なんだから」
などと取り繕うと、
「いきなりババア扱いされちゃった」と彼女。
おーまーいがーーーっ。(うっせいよ)

まあ、ケラケラ笑われて良かったのですが(ものすごくセンシティブな私)、好意を寄せると段々口が悪くなると言う、小学生高学年でストップしている私の感性もまた呪わしい。

ま、とにかくこの人あんまバリバリしゃべらないのですが、人の目を見ていちいち軽くうなずいたり、適切なところでちょっと小じゃれたツッコミをしたりさすがに「プランナー」くらい言うだけあってちょっと知的な印象。しゃべり出すとやはり大人の女性ってカンジで話題の引き出しも豊富で、また酒が進むにつれ饒舌になり、やたらと指先が指揮棒のように軽やかに踊り出し(どうもクセらしい)時折タメ口入ったりてうまい具合にその場をコントロールするのもさすがに業界の人なのです。酒の場も上手にこなすのです。

私はさらに気に入りました。素敵だっっ。

というわけで店を代えて4人であちこち移動しながら、すっかり私は上機嫌。
彼女ともすっかりうち解け、ダイブ、みんな酔っぱらいになってしまい気が付くと私は彼女と腕を組んで大通りをフラフラ歩いて居るではないですか。お。とか思うと、すっと彼女のフレグランスが香ったりなんかして。

幸せ。

神様これが幸せなのですね。フレグランスよか芋焼酎の香りが強いとしてもです。
多分その時の私は、最初からちょっとおかしかったのです。女性と酔っぱらって腕組んでドキドキみたいな事は元の職場が女だらけだったこともあってないことだったりするのですもの。なんか文章も妙にセンシティブではないでしょうか(それはキミのさじ加減だろうて)。ちょっと情緒も不安定だったのでしょう。

これは恋でしょうか。

そんなリリカルな事まで思いに馳せてるとそこらで急に酔いが覚め始めて頭が痛くなってきました。これはいつものことなんですが。

なぜか上機嫌なブサイクの人の行きつけのバーで、さらに飲みが続いたのですが私はもうレッドアイなんかでお茶を濁していても残りの3人はまだまだ絶好調であります。

すると彼女はほとんどテーブルと一体になりながらブサイクの人に「○っくん、ちんさんいいわぁ。好き好き」と言ったのです。

ああ、神様。好き好き出ました。(つー)

ぐっと熱い涙とかいろいろ出そうになりましたが、ちょっと待て。○っくんて何?
んなこまかいことはいいですか。素敵です。いいともさ愛があれば年の差なんて(すでにそれで失敗歴あり)と酒の場であれ愛を打ち明けられた感動を(そんなたいそうなもんか)先祖に感謝していますと、どうも彼女は人知れずレッドゾーンを越えていたらしいのでした。

いきなり声が変わる。
ブサイクの人にからみだす。
笑い声が急にワイルドになる。
シモネタしか言わなくなる。

などの諸症状が出て参りました。ええ。いーんですよ。私愛する人。私はそれくらい大丈夫です。包容力がウリですから(どさくさ紛れにウソも書く)。
ていうかシモネタにはシモネタで返しちゃうぞっ!くらいの勢いですが、

「この人のせいで前の会社をクビになったからさー」

とか、突然言い出すに及び南南西から熱帯低気圧が勢力を増しながら近づいて参りました。
一瞬沈黙の後、ブサイクの人いきなりもーれつに狼狽アーンド激怒。

彼女泣き出す。

でこぼこ君あわててなだめる。彼女叫び出す。ブサイクの人さらに狼狽アーンドちょい暴力。

頼む。そのコントに寂しいから俺も混ぜてくれっ。

ちん、おもむろにブサイクの人を抑える、彼女さらに泣く、でこぼこ君なぜか俺を抑える(今考えるとおかしい)。

結局、ありがちな酔っぱらいの小競り合い状態になったあげくに、彼女が奥のトイレに泣きながら駆け込み、その後をブサイクの人が追いかけていきました。

残された私はとりあえず店の人に謝るとどうも毎度の事ではあるようでマスターらしき人は苦笑い。急転直下の展開に、放心したように座り隣でふてくされたようにロックをかっくらっているでこぼこ君に尋ねました。

「あの二人どういう関係?」
「愛人」(きっぱり)

あ。やっぱり。そーゆーことなのですね。聞いてないことにしていたけれど(センシティブ)どう見てもそうだもんね。

中小企業って私の知る限りかーならずそーゆーのがあるのですね。

なーんだつまらない。

しかもあの二人トイレからさっぱり出て来ないのです。ぬわにやってやがるっブっサイク。

でこぼこ君が耳元でボソボソそのいきさつを語っているのをやりすごしながら、私はアンニュイにブサイクの人が飲んでいたロックを奪って少しづつ飲んだのです。


こうして、あっという間に私の恋は終わったとです。
あーモててえ。いくつになってもそれはそーだもの。ぐす。

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