2005年01月26日
あなたのトラウマ、私のゾンビ。
ただいまコメント欄では(しかしよく書きこまれるにぎやかなコメント欄で嬉しいことです)「猿の軍団」で虐げられた裸の猿たちが集っていて素敵にしょっぱいグワイですが、猿の軍団がトラウマになって今の私に影を落とした。という話でした。
他にもトラウマになったものってありますし、みなさんにもありましょう。日野日出志や楳図かずおのホラー漫画とか(決めつけ)。知り合いの後輩は「キン肉マン」でウルフマンがバラバラになったのがトラウマと主張されたり、や、なんでもあるねトラウマ。
そういう正統的なトラウマモノでしたら、私は「ゾンビ」っちゅう映画がそうです。
なんかねー。平日の昼間にテレビでやってたんですね。2時くらいに。昔はそんなんがあったんです。
「バイオハザード」を例に出すまでもなく、ゾンビ映画の全てのオリジナル。ええ。そのテレビのはフィルムが劣化してボロボロだわ画面は黄色いわとヒドイ状態だったのですが、それが逆に平日の昼間の悪夢のような雰囲気を醸しだし、すっかりトラウマに。
ゾンビってコワいっす。なんちゅうか話も異様に救いがない、ある日突然、原因不明のまんまゾンビになって噛んだらうつるよ。移ったらあなたもゾンビ僕もゾンビ。ゾンビのバケツリレーであっという間に世界は破滅するよララララー♪というグワイの映画でして。
そんな状況で生き残るのって地獄じゃない?みたいな世界観もコワいし、ゾンビってゆっくるくるじゃない?ゆっくり来るのって逃げられそうじゃない?ちがうのよね。いっぱいいるから。ジワジワジワジワ寄ってきて走って逃げてもあっちにも う”~、こっちにも あ”~。気が付いたら取り囲まれて、もしょもしょ食うでしょ私を(私じゃねーよ)。これがコワい。
一方で究極に絶望的ですので、バンバンゾンビをなぎ倒す快感もあってそれはグーなのですがどーにもトラウマ。
80年代くらいのホラー映画ブームのさなか私も 流行モノが好きですから、 嬉々として切った張ったの映画を(まあ、首とか胴体の話ですが)その手の映画を友人と楽しんでいても「ゾンビ」だけは見なかった。
でも観ちゃったんですよね。
友人達に引っ張られて。やー観たらビックリしたよ。話の筋まで違うんだもん。ズタズタに編集していたわけですね。んで、テレビで観たときほどコワくなかった。でも、グチャグチャドロドロしたのは全部カットされていたので、映画館で飛び上がりました。トラウマは解消されませんでしたがちょと安心したかな。癒し系な感じ(人喰ってるのに、んな感想もないと思われる)。
そんなこんなで、私的にはひっじょーに思い出深い映画の「ゾンビ」。
私だけではないですね。その後、エンエンとゾンビといえばアレ的な影響力もあり、超低予算のB級映画なれど時間が経つにつれ「スーパーマーケットにゾンビが集まるのは消費社会への痛烈な皮肉が」とか、またありがたがってナムナムする人も多く(時間を置くとなんでもありがたがるお宝鑑定団みたいな現象)。
で、この前リメイクされた「ドーン・オブ・ザ・デッド」はちゃんと観てなくて、この前DVDでキチンと観たんですけど、 ゾンビ走っちゃうんだぜ。
わっしょいわっしょいっ。
たったったったったーと全力疾走でイキイキと走る死体のみなさん。
トラウマと尊敬が複雑に入り交じった気持ちで見始めたこの映画はなーかなか面白かった。
ゼーンゼン怖くないけど、走るゾンビだけじゃなくて異様な数量でうごめき回るゾンビのみなさんも「消費社会への痛烈な皮肉」みたいな寝言も放り出され人間関係もしごくクールに(薄っぺらともいう)疾走する映画でございました。絶望感も十分でラストも思わせぶりたっぷり。これはこれで面白いじゃないかと。
でもま、面白いか面白くないかは自分でお確かめなさい(一応いっとこ)。
とにかく、画面狭しと生命感と躍動感に溢れるシトラス系が似合う、気持ちのいいゾンビのみなさんの全力疾走に、長い長いトラウマはこうしてひとつ解消されたわけでありますね。
あれだよね。ゾンビ映画って多数ガワにいると思いこんで生きていて、ある日突然絶対少数になったらどうするかっちゅうコワさかもしんないね(と、昨日の話題とリンクする)。
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