2005年02月13日

迷子フェチ、奇跡の夜

私の趣味は道に迷うことだ。

巨大カキです

と、いっても過言ではない(なんだよ)。
まず方向オンチだ。

私が渡り鳥なら確実に死ぬ。
私が犬なら捨てられたら速攻ノラになる。
私が伝書鳩なら道一つ挟んだ家でも一生届かない。

くらい方向オンチだと思われる。

そして地理を一向に覚えない。

私がGPSなら車は2秒で立ち往生。
私の心の白地図はいつまでたっても真っ白だ。
私が伊能忠敬なら日本に地図はない。


何度行っても忘れる。もっとややこしいのはどこに行っても「見たような気がする」。ので、道に迷っても見た記憶がするので、死ぬまで迷いかねない。

一番の問題はどうもそれをおもしろがってるフシがあるとういうことだ

負け惜しみではない。私だって自分で自分にハラが立つ。
でも、迷っている間は焦ってるワリには妙にウキウキしてる自分に気づいて驚愕したり、迷ったあげくに到着した喜びに「おいしい」的な喜びを見いだしているフシもある。

福岡にもどって以来、時折東京、大阪からわざわざ声をかけてもらったりする。

大体、鶏頭氏(どんな無理そうな時でも嫌な顔一つしないでつきあう素敵な危険人物)と2人で迎えることになるのだけどその際は

「自分たちが知らない店へ行く」

と、いうはなはだ迷惑なテーマを決めていたりする。
上記のようなウィークポイントが団体交渉してるような私なのにそうするのが、そもそもおかしいのだけど「決まった所しか知らないからバリエーションを増やしたいじゃないか」などとよく考えるとちっとも「お客様本意」ではない理由であったりするわけだ。

と、いうわけでお客様は毎回ヒドイ目に合うハメになる。過去にも××さんや○○さんや▲▲さん(書ききれない)などが被害に遭っている。

この場合リスクは二重になるわけだ。

1・まず店にたどり着くかどうかわからない(そこまでヒドイかよ)
2・たどり着いた店が思いの外最低という場合がある

このようにリスキーな接待も世の中に無いというものだ。

今回は東京よりYさんが奥さんを連れてやってきた。さらに奥さんの友達も一緒なのだった。

 

 

鶏さん以外と名カメラマンだった

目的地は「元有名フレンチレストランのオーナーが店を閉めて始めた、アバラ屋のような居酒屋『活海酒』。フレンチと居酒屋メニューが両方出てくるオモロイ店」

以上である。情報こんだけ。

さすがに近くないということだけは分かっているのでタクシーに乗ろうかと相談したあげく、わざわざ歩く。

案の定迷う。

付き出しの概念を覆した付き出しの数々今回は奇跡の大当たりで、直径30センチのフレンチの皿に乗った無数の付き出し(しばらく発注ミスと思って喜んで食べていた)、新鮮な海の幸、手のひらサイズの生牡蠣、焼きガキに加えて異様に親切な店主の接客。デデンっとキメポーズをつくる従業員(足を打ってうずくまっただけらしい)そして吐くほど飲み食いして一人3500円程度と驚異の低価格でよろしかった。しかもゲストは多めに払った(最低)。

なにより、体調が悪いとか旅疲れなのに気をつかって喜ぶ奇跡のゲストもよろしかった(てかマジ助命拾いした)。言葉すくなに鶏頭氏はマスコット的存在としてかわいらしかった

Y氏の奥さんなどは無理矢理頼ませた雑炊がとても一人では食えるはずもない巨大鉄鍋であったにもかかわらず、鬼の形相でおたまで食べ尽くしたのは感動的だった。ていうか心の中で「ごめん」と百回念じた(念じるなよ)。

エクトプラズムみたいなカキというわけで、迷子フェチな私が一番喜んでハシャいだのは言うまでもなく、終わるコロには「やー今日も接待してもらった」と(バカ)。


こうしてまた道に迷うことに味をしめた感は否めない。と、同時に「トリュフ入りオムレツ」を発注し忘れたのを今思い出した私でもあった。

みなさんどうもありがとうございました。素敵なカップルとその友達でありました。おかげでめいっぱい楽しませて頂きました。そして毎回すまんこってす。いやマジで。

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