2005年04月19日

ストレスコントロール

不満のはけ口を他に求めるってのは誰しもあることでありますな。

まあ最近は近所でもよく白昼堂々自転車をけっ飛ばしたり、 飲み屋さんから恐らく暴れて威勢良く入り口から放り出されているおじさんを見かけたりするのですが(どんな町だ)、 まあこういう人たちは見方を変えればわかりやすい。日常の不満が反社会的行為に転換しているので「悪い」 で一応私たちの中ではカタがつきましょ。なんなら警察とかもね。ホラ(ホラじゃわかんねーよ)。

タチが悪いのは不満を社会的行為に反映させるわかりづらいパターンつうのがあるわけです。

昔の会社の上司で私がひっじょーに尊敬していた人がいるのですが、この人はですね。こうなんていうんでしょうか。 右か左かみたいなどっちかに転ぶと地獄だぞ的な状況、 んでもってそれを判断したらババ引くわなー的な状況で誰も判断を下せず長い間膠着状態に陥っていると、突然「コッチ!」と言ってしまう方で。

とにかく突然、皆の前でものすごく明快でまっとうな理屈をまくしたてて「コッチ!」と。
すると全員が「俺らは一蓮托生だ」大将に続けうおおおおっと行くわけですね。

まあ、結果はハズレでエラい目に遭うことも多かったのですが、それを恨む人も少なく「まあ、 アノ状況下でよくぞ決断を下したなあ」みたいなちょっとした私のヒーローだったのです。

 

で、それから10年ほどたって偶然再会してその当時の話などほっこりとしていたところ、突然 「あれは実は大体夫婦喧嘩などでもめた直後でー」みたいな。うそおおおおんっ! みたいな。ものすごく矮小。どーも、夫婦の仲が悪かったらしく(女グセも悪かった)、 エラくもめた翌日などに腹立ち紛れにやけくそで仕事の書類をにらめっこしたあげくに「コッチ!」とか「アッチ!」 とか言ってたんだ(ヨじゃねーよ) とカミングアウトされました。

ああ、聞きたくなかった。俺の人生、母ちゃんともめた腹いせでだいぶ変わってしもーたばいね

妙に頭の良い方だったので、要は「根拠は薄いがもっともらしいことを言って適当な具合で決定されていた重要事項」 「そして振り回される森の仲間たち」 みたいな悲しい構図であったことが判明したときの悲しさ。 しかも夫婦喧嘩の原因がマルキョウのスタンプカードを無くした無くさないみたいなしょっぱい理由だったりして。 ガラガラ崩れるヒーロー像。

知らなければ美しい思い出だったのに。こーゆーのは自転車蹴るどころの騒ぎではない悪質な、 しかも悪質であったことさえ気がつかない超悪質とは言えませんか。えっ!?(誰に訊いてる)

こんなのもありました。

何度目かのバリ島に行ったときですか。
その時は友人とシルバーと布(バティックとかゆー)を買おうではないかとそれらしき10人くらいの現地ツアーに参加したのですが、 その案内するオヤジがどーにもロクでもないところしか連れて行きやがりませんで良いものは高い、 安いモノは悪いとてめそんなんなら俺らでも行けるじゃねーかこのやろー的なフラストレーションが溜まりまくっていたわけです。 俺らが行きたいのは、現地の人ならではの知る人ぞ知る的な穴場スポットだー (なにかというと穴場スポットをほしがる悲しい日本人のサガ)。

するとですね。その参加者の一人で参加していたちょっと学者風のコッポラみたいな人が突然猛然と怒り出しまして、 「それなら俺が案内した方がまだマシだ」とですよ。私たちはもういいぞいいぞーってなモンでちょっとしたレボリューション状態ですよ。

結局、その人が指示するところに行くことになったのですが、やっぱ違いますね怒りのパワーというのは。全員キビキビ動いちゃって学者風もイキよーよーとこれまた奥地の現地の人御用達みたいなシブい店を案内してですね。 また、モノもいいんだ。

私らはまあビンボですから。それでもめいっぱい買い込んで。他の人なんかここぞとばかりにジャパンマネーをまき散らして大満足で帰ったのですが。

ホテルに帰って冷静に考えるとあんま安くない。
どころかその布っきれとまったく同じようなモンがホテルの売店に売ってるですよ。

で、その売店にいる日本人のスタッフに尋ねてみたらアッサリ 「そらアンタ最近はやってるサギじゃがね(なんで方言だ)」みたいなこと言われまして。 最近はその手の買い物ツアーは売店と組んでリベートのやりとりで生計たててるみたいのがすっかり浸透して、 バリに居着いてしまったバリニーズの不良日本人と組んで結局普通の売店回らせるみたいなインディツアーが流行ってるみたいな話を聞いて愕然とした経験がございました。

なんだよオラ利口なフリしてすっかりクズっこ掴まされたんでないかい!

やー考えて見りゃ紹介料で食ってるんだからそんな簡単に客のいくところに行かせるわけないわな。ま、 サギってほどニセモノではないわけですが、これは不満のハケ口を巧い具合に利用したビジネスでありますな。

こゆのもパターンは違えど、気づかないならそのまんまのバリエーションです。 日本では洗剤なんか買うかーとか言いつつ海外ではコロっといくという。私みたいのはイチコロですわ。 あっはっは(こうして強くなるんだよ)。

かように不満のはけ口というのは人を揺動しやすく揺動されやすい。

人を惑わさぬよう、惑わされぬよう気をつけねばなんね(東北弁かいな)。

なーんてことをテレビを見ながら考えていたのですが、どっちかというと私の身の回りの方がゴロゴロしとるなそんな話。

としょっぱい現実に気づいてしまった春の夜(そんなシメばっかしとるな最近)。

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