2005年08月30日
ホテルマンは魚の骨を投げる
リゾートホテル時代の同僚が3人こっちに遊びに来たというのでお迎え(最近、こんなんばっかだな)。
もう随分昔の話になってしまったのでひたすら懐かしいばかりだけど、役職上は上の人達も含まれていてちょっと緊張。
とりあえず待ち合わせをして向こうからやってくる彼らを眺めつつ「あ、年月が経ったのだ」と思う。けど、当然向こうはもっと思ったらしく「あ、坊主の人っ」と言われて傷つく。思えば「お前のようなヤツあホテルマンにはいないわっ坊主にしろ坊主に」と言われたことがあったのだった。悠久の時を経て私は僧になりました。ナム。
再会の喜びもそこそこに、4人でとっておきの居酒屋でたらふく魚を食わせてこれでもかと焼酎を飲ませ、勝ちムードで進んだ飲み会。考えてみればこの人達と血で血を洗う抗争もしたのだなあと思うと感慨深いけど。
しばらくするとその中の今は東北のホテルの支配人をしているオッサンが「お前はさあ理論派だからうんぬんかんぬん」と言いだしもう一人が「理屈で人をつぶそうとするからねえ」と言い、紅一点の女性は「うまいこと言われてさんざん騙されて気がついたら火の車」とわけのわかんないことをわめきだし、気がつけばフクロだたき。なんでじゃっ!おまえらコラと応戦していたら、激しい言い争いになった。
昔からヒステリックだったオッサンは途中でマンガ以外では見たことのない「キー」という声を出して食い終わった魚の骨をブンブン振り回し(おどれーたぜ)、女性は「マネージャーはホントはいい人っ」としがみつかれたのはラッキーながらその発言内容はたぶんにひっかかるものであり(ホントはってなんだコラ)、もうひとりのオヤジはそんな騒ぎの中座った目で割り箸をポキポキ折ってオブジェを作り出す始末。
しまいにゃ店の人につまみ出されそうになり、いきなり水をぶっかけられたように萎む私たちでありました。
それから数件飲み歩いてお互い昔を懐かしんで「あのころ面白かったねえ」なんて。それぞれ一生に一度だけの不思議な数年間を懐かしんで合唱して(なぜ合唱しだしたかがわからない)また会いましょうと恐らく次はあるのかないのかわからない再会を約束したのでした。
帰り際、フっと思ったのだけど私の人生の中でこの数年間だけ「妙に理屈っぽくてインチキ臭い理論派」であったのだなあとしみじみ思った。トリッキーな飛び道具ばかりで暴れん坊だった時代から常時疲れていた末期まであったけど「理論派」だった時代はこの時期のみ。だし理論派じゃないし。でも理屈言わすと相変わらずクドい私ではある。
でもきっとこの道のプロに対抗する手だてはそれしかなかったからかもしんない。環境で人間は変わる。コロっと変わる。昨日自分が言ったことだって今日の自分は批判できるへーきで。
それを10年近く胸の奥にしまいこんでいたアナタ達もまたエラい。エラい大人げなさではある。
今は思うのね。
ロジックなんてツール以上の意味はない。し、弱い。
違うキャラを覚えているあなた達が愛しかったりもした夜。
また会いましょう。本当に。
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